【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料】 大人210円  小中生100円
20名様以上の団体料金 大人100円 小中生50円

浅川伯教・巧兄弟資料館 (アサカワノリタカ・タクミ キョウダイシリョウカン)
〒408-0002
山梨県北杜市高根町村山北割 3315
   (ホクトシ タカネチョウ ムラヤマキタワリ)
電話:0551ー42ー1447
FAX: 0551ー47ー4784

2010年6月26日土曜日

朝鮮の美を求めて


6月25日、
ツアー『浅川伯教・巧兄弟、柳宗悦を訪ねる。
     浅川伯教・巧兄弟資料館、松本民芸館、
      日本民藝館、茶房「李白」を巡る!』
にご参加の皆様が来館されました。

京都市にある高麗美術館では
ただいま、企画展「浅川伯教・巧が愛した朝鮮美術」が開催中です。
そちらにあわせて高麗美術館が企画したのが今回のツアー。
国内で浅川兄弟・柳宗悦ゆかりの地を訪ねます。

朝8時に京都を出発し、
松本民芸館→浅川資料館というスケジュール。
明日は日本民藝館と茶房「李白」へ行かれるそうです。
ツアーは大変和やかな雰囲気でした。

参加者のお一人からは
「ほんわかした資料館ですね。
どこかのお宅にお邪魔しているみたい」
とのお言葉を頂きました。
親切で親しみの持てる資料館でありたい、と
改めて感じた瞬間でした。

ご旅行に関するお問い合わせは、
高麗美術館(http://www.koryomuseum.or.jp/
までお願いいたします。

2010年6月23日水曜日

『巧の日記』を読む

6月も下旬ということで、
生涯学習センター(たかね図書館と当資料館が入っている建物です)

ロビーに笹がお目見えしました。



毎年、たかね図書館の方々が設置してくださっています。

短冊もありますので、お星さまにお願いをしたためるもよし

今年下半期の抱負を掲げるもよし、是非ご利用下さい。


さて6月19日(土)、今年度2回目の浅川講座が開かれました。

講座名は『「巧の日記」を読む』。


浅川巧の日記を、

市内で朗読の活動をなさっている下條順子氏の朗読と、

当館学芸員の解説で読み解き、

その後参加者の皆さんとディスカッションをしました。


朗読中の下條先生

当日は飛び入り参加も含め、

20名を超える方々にお越し頂き大盛況でした。

熱心にメモを取る参加者の方もいらっしゃって

充実した時間になったのではないでしょうか。


講座の中で

「朝鮮民族美術館を設立するにあたり、

資金はどうやって集めたのですか」

との質問があがりましたので、

その回答をここでも少し述べたいとおもいます。


はじめ伯教や巧、また柳宗悦は自分のお金をつぎ込み、

古物商で美術品を購入していました。


その後、柳が雑誌「白樺」にて資金呼びかけを行ったほか

柳の妻で声楽家の兼子が開いた音楽会の

収益を美術館設立にあてました。

朝鮮民族美術館設立には、

家族の理解と協力が欠かせないものでした。


かつて朝鮮民族美術館のあった景福宮緝敬堂。

現在は補修され、見学することもできます。

ソウルにご旅行の際には、

足を運んでみてはいかがでしょうか。


今回は1月分を読み解きましたが、

続きは7月17日の講座で行います。


全6回ですが、1回毎の参加も可能です。

参加ご希望の方は資料館までご連絡ください。

2010年6月8日火曜日

資料館だより17

突然ですが、こちらの写真をご覧下さい。
伯教愛用の文机の上
なんだか気になりませんか……?

(△伯教は文机として使っていましたが、実はこれも朝鮮の膳なんですよ。)

通常こちらに展示しております伯教作の茶碗ですが、

只今、出張中でございます。

6月12日から8月15日まで
京都市北区の高麗美術館で催される
特別企画展「浅川伯教・巧が愛した朝鮮美術」
に伴い、伯教作の茶碗や巧の日記のなどの
展示品を貸し出しております。

同展覧会は、浅川兄弟や柳宗悦・富本憲吉など
ゆかりの品々が一同に会する
貴重な機会ですので、どうぞご期待ください。

尚、今回貸し出し中の資料ですが
9月には当資料館にて
展示再開の予定です。

「山梨まではなかなか、遠くって……」
とお悩みの方、
関西での展覧会ですので
ぜひ、お出かけください。

2010年6月6日日曜日

浅川伯教・巧兄弟を偲ぶ会

6月5日土曜日、
「浅川伯教・巧兄弟を偲ぶ会」による恒例の総会が行われました。
場所は、資料館のお隣“高根ふれあい交流ホール”。

とんがり屋根が目印のこちらのホールは、
山梨県建築文化激励賞を贈られたほか、
車の広告に使用されるなど、定評のある建物です。

内装には山梨県産のカラマツ材をたっぷりと使用しており、
しっとりとした香りに包まれながらの会となりました。

総会では事務報告、映画製作報告と続き、
「浅川巧からのメッセージ」と題した
浅川巧の出身校にあたる山梨県立農林高等学校長
石坂正継氏の講演が行われました。

上の写真は石坂先生が持参されたチョウセンゴヨウ。
向かって左の苗が浅川巧が開発した
「露天埋蔵法」を行ったもの、
右が普通に発芽させたものだそうです。
発芽率の違いは一目瞭然ですね。
研究者としての浅川巧の実績を実感させられました。

浅川巧の後輩にあたる農林高校の、
郷土芸能部員16名による
黎明太鼓の演奏で閉幕しました。

資料館だより16

資料館周辺の水田にも苗が植えられ、
清々しい風を感じる季節となりました。
事務室の窓からのぞく青空もとても綺麗です。
そんな心地よいの気候の中、
地元小学校の課外活動が行われました。
ウォークラリーの目的地として、
資料館を選んでくださったのです。

▲1年生から6年生までの縦割りグループ。
それぞれの理解度にあわせた発見があったようです。
同じ本でも、年を経て読むと
「こういう意味だったのか」
と気づくことがありますよね。

見学に訪れる子どもたちも、
学年が上がるごとに
そういった発見があるのかもしれません。